Tuesday, May 12, 2009

タクティクスオウガ

世界観、シナリオの観点から見た場合の本作における魔法は非常に重要な位置を占めている。本作の世界で魔法は、神秘的な存在であるのと同時に、剣や 弓矢といった兵器と同列にみなされている。ゆえに、戦役に関与する各勢力しばしば、強力な力を持つ魔法を探索している。また、シナリオ上描かれている宗教 ないしその勢力との関連も深く、聖職者であるか宗教的な祝福を受けた者は神聖系(後述)の魔法を行使出来るようになるなどといった描写も見られる。

以下、主にゲームシステムの観点から見た魔法について記載する。

タクティクスオウガの世界は、万物を司る「風」、「炎」、「地」、「水」、「神聖」、「暗黒」の6体の精霊(女神)が存在し、これに「竜言語」を加 えた7系統(属性)で魔法が構成されている。基本的にユニットが一定量のMPと引換えに精霊の力を借りて奇跡(魔法)を起こす概念で成り立っているが、竜 言語魔法は精霊の力を用いない特殊な部類に該当する。 全56種存在する魔法は大きく分けて「攻撃系」、「回復系」、「補助系」に区分され、それぞれ「消費MP」、「射程」、「発動形態」などが異なっている。 また、発動形態は、さらに「放出系」、「投射系」、「追尾系」の3つに分類される。

魔法を行使可能なクラスは最大3個の呪文書を装備・使用することが出来る。(クラスによって装備できる個数・使用できる魔法は異なる。)呪文書自体 が消滅することは無いが、魔法の使用には一定量のMPを消費する。 基本的に魔法の詠唱時間はなく、コマンド選択後すぐに発動し、(発動時に詠唱コメントが出る事はある)それぞれが属性を持つため、「風」⇔「地」「炎」⇔ 「水」「神聖」⇔「暗黒」とエレメント同様の相反関係に規準する。(竜言語は独立)

放出系攻撃魔法や、追尾系魔法(召喚魔法)の効果範囲は、術者の「INT」(知力)、「MEN」(精神力)の能力に比例して、指定したパネルを中心 に1パネル~5パネル~13パネルへと拡大される。また、魔法は天候にも影響を受けており、快晴時は「火系」の強化、「水系」の弱体、ならびに豪雨時はそ の反対の影響が及ぶため、序盤~中盤にかけては、天候次第で威力と効果範囲に大きな差が生じる。

なお、魔法の中には天候を変動させたり、特定の地形パネルに変化を及ぼす物、術者の肉体を永久的に武器に変化させる物など、特殊な物も存在する。以下、特筆すべきものについて記述する。